こんにちは!管理人です。
Android 用の Geekbench 6 が Google Play で 2023年2月8日 にリリース(initial release)されていることを確認しました。
それと同時期だと思いますが、App Store でも iOS / iPadOS 用の Geekbench 6 がリリースされています。
iOS 用の Geekbench 5 は有料アプリでしたが、Geekbench 6 は無料アプリとなっていますので、有料アプリのためインストールを諦めていた人にとっては朗報です。
管理人も早速いくつかのスマートフォンに Geekbench 6 をインストールしてスコアを計測してみました。
Geekbench 6 と Geekbench 5 では計測する項目も異なるようで、同じスマートフォンでもスコアが異なることもわかりました。
Geekbench 6 システム要件とインストール
Geekbench 6 は Primate Labs Inc. の開発するアプリです。
iPhone / iPod touch / iPad で Geekbench 6 をインストールする場合、以下のソフトウェアバージョンに対応している必要があります。
また、Android で Geekbench 6 をインストールする場合、以下のソフトウェアバージョンとハードウェア(メモリ)に対応している必要があります。
Geekbench 6 でベンチマークスコアを計測するには、スマートフォンがシステム要件に合うか確認した上で、Google Play または App Store にて「Geekbench 6」と検索してアプリ(開発元 Primate Labs Inc. の Geekbench 6)をインストールして使用します。
以下は Google Play のスクリーンショットですが、インストール後は開くボタンで Geekbench 6 を立ち上げることができます。
- Geekbench 6 – Google Play
- Geekbench 6 – App Store
Geekbench 6 でいくつかの機種のスコアを計測してみた
管理人の手元にあるスマートフォンで Geekbench 6 のスコアを計測してみると以下のような結果となりました。
Single-Core Score | Multi-Core Score | |
---|---|---|
Google Pixel 7 Pro | 1405 | 3575 |
Google Pixel 7 | 1446 | 3717 |
Google Pixel 6a | 1457 | 3518 |
Xperia 10 IV | 897 | 2053 |
OPPO Reno5 A | 770 | 1849 |
Libero 5G | 784 | 1800 |
Balumuda Phone | 762 | 1794 |
これらのスコア値の根拠となるスクリーンショットは次に掲載します。
Geekbench 6 と 5 のスコア値の違い
同じスマートフォンでも Geekbench 6 と Geekbench 5 によって計測されるスコア値は異なります。
Geekbench 6 と 5 を比較すると、Geekbench 6 のスコア値(数値)が高い傾向にあります。その違いを参考までにご覧ください。
スクリーンショット左側が Geekbench 6、右側が Geekbench 5 です。
Google Pixel 7 Pro Geekbench 6 / 5 比較
Google Pixel 7 Geekbench 6 / 5 比較
Google Pixel 6a Geekbench 6 / 5 比較
Xperia 10 IV Geekbench 6 / 5 比較
OPPO Reno5 A Geekbench 6 / 5 比較
Libero 5G Geekbench 6 / 5 比較
BALMUDA Phone Geekbench 6 / 5 比較
Geekbench 6 と Geekbench 5 の違い
CPU Benchmark において Single-Core Score と Multi-Core Score を計測する点において大きな違いはありませんが、計測項目に違いがありましたので、そのことについて記載していきたいと思います。
管理人が Geekbench Browser にアップロードした Google Pixel 7 Pro の Geekbench 6 と Geekbench 5 の詳細スコア結果の画像を利用します。
System Information の項目の違い
System Information(システムインフォメーション)の箇所では、Geekbench 6 に Identifier が追加されています。
Geekbench 6 System Information の Identifier を確認してみると ARM implementer 65 architecture 8 variant 1 part 3396 revision 0 という表記が増えていることがわかります。
Performance の項目の違い
Single-Core Performance / Multi-Core Performance の項目において、Geekbench 5 には表示されていた Crypto Score / Integer Score / Floating Point Score が Geekbench 6 ではなくなっており、その他も大きく変更されています。
赤枠で記した箇所は Geekbench 6 / 5 で表記が全く同じ箇所ですが、スコアは大きく違いがあるように思います(HTML5 / HTML5 Browser, PDF Rendering / PDF Renderer など、表記ブレで他にも同じ項目はあると思います)。
違いを知るために表記が全く同じ箇所をハイライトしてみる形にはなりましたが、Single-Core Performance / Multi-Core Performance で計測する項目は Geekbench 6 と Geekbench 5 では以下のように変更されていることがわかります。
Geekbench のバージョンに注意する
本記事で確認してきたことから、同じスマートフォンでも Geekbench 6 と Geekbench 5 の CPU Benchmark (Single-Core Score / Multi-Core Score) のスコア値に違いがあることがわかりました。
そのため、異なる Geekbench バージョンのスコア値を比較に利用してはいけないこともわかります。
当ブログにおいても、これまでにいくつかのスマートフォンの Geekbench 5 のベンチマークスコアを掲載してきましたし、これからは Geekbench 6 のベンチマークスコアを掲載することになると思います。
インターネット上にあるたくさんの情報の中から異なるスマートフォンの Geekbench スコア値を比較に使うこともあると思いますので、その時は必ず同じバージョンかどうか注意して情報を取り扱いしたいと思うところです。
追伸
本記事では CPU Benchmark (Single-Core Score / Multi-Core Score) について触れてきましたが、Geekbench の Compute (GPU) の計測においては OS の違いや Compute API (OpenCL / Vulkan) が異なる場合があり、さらには情報の取り扱いに注意が必要かなと思うところです。
ベンチマークは性能を数値化する上では便利なアプリですが、比較するとなると扱いが難しくなるという側面も持っているように思います。
あくまでも個人的な所管ですが。
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