docomo・au・Softbank等(電気通信事業者:以下、キャリア)は、販売するスマホに対して他のキャリアでは使えないように制限をかけています(他キャリアのSIMカードは利用できない)。このような制限のかかっている状態をSIMロックと呼びます(2021年10月1日以前のスマホが対象)。
SIMロックという言葉よりも「SIMロック解除」という言葉を聞く機会が多いと思います。
SIMロック解除とは
SIMロック解除とは、SIMロック状態を解除するものとなります。
例えば、docomoで購入したスマホはSIMロックされています(2021年10月1日以前のスマホが対象)が、SIMロック解除手続きを行うことで、au・Softbank等の他のキャリアを利用することができます(スマホの対応周波数により使えないキャリアもあります)。
総務省のSIMロック解除に関するガイドライン(平成26年12月改正)を確認すると、平成27年(2015年)5月1日以降に発売されるスマホについて、原則SIMロック解除に応じるものと定められています(2015年5月1日以前のスマホは対象外)。
2015年5月1日以降に発売されているスマホに関しては(一部の例外を除いて)SIMロック解除できることがわかりました。
ここまでの話はスマホ契約者の持つ権利の話です。SIMロックされた中古スマホを購入した場合はそSIMロック解除できませんでしたが、2019年2月docomoが先駆けて中古スマホのSIMロック解除を行えるようになり、Softbankが8月に、auが9月に続いて中古スマホのSIMロック解除を行えるようになりました。
中古スマホ購入者 | |
---|---|
docomo | 2019年2月20日 |
au | 2019年9月1日 |
Softbank | 2019年8月21日 |
情報ソース:各事業者のSIMロック解除の実施状況②|総務省
総務省の各事業者のSIMロック解除の実施状況②をさらに読んでみると以下のような記述もあります。
「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン」(2021年8月改正)により、2021年10月1日以降に 新たに「発売」される携帯電話端末について、正当な理由がない限り、SIMロックを設定せず販売することを義務付け。
これは総務省のSIMロック解除に関するガイドライン「移動端末設備の円滑な流通・利用の確保に関するガイドライン(令和3年8月改正)」にも記載されています。
2021年10月1日という日付については先にも少し触れましたが、この日付以降はスマホのSIMロックは原則禁止とされています。
2021年10月1日以降にキャリアから販売されているスマホはSIMロックされていないことがわかりました。
総務省のガイドラインなど細かくアップデートされていますので少しややこしいイメージを持ちますが、2015年5月1日以降はSIMロック解除ができ(それ以前はできない)、2021年10月1日以降はSIMロック解除の必要性がないという事ですね。
SIMロック解除に関する記事一覧
当ページは、SIMロック解除方法の記事、SIMロック解除後にMVNO各社のSIMを挿入して格安SIM(格安スマホ)のレビューを行なった記事一覧が掲載されています。