こんにちは!管理人です。
ある日、Xperia 10 IIIを使用中にいたわり充電という通知が届いていました。内容は以下のように記載されています。
いたわり充電
Xperia 10 III の通知画面より引用
電池の寿命を延ばしましょう
満充電の時間が長い時が多いようです。労り充電の設定を変更してみませんか。
管理人は今まで Android を使っていて、いたわり充電という通知を見たことがなかったので何々?と興味津々。
この記事ではこのいたわり充電とは何なのか、いたわり充電の設定方法について記載します。
Xperiaに搭載されているいたわり充電について
いたわり充電とは、スマホのバッテリーの寿命を延ばすために、満充電100%に近い状態の時間を短くする設定です。
スマホに利用されているバッテリーはリチウムイオン電池が一般的ですが、リチウムイオン電池は満充電100%の状態・充電が0%になった状態など、0%または100%の状態を維持し続けることが多い場合に劣化しやすくなると言われています。
満充電100%になった状態でさらに充電をし続ける場合も劣化を進める要因となると言われています。
Xperiaに搭載されているいたわり充電は満充電に近い状態の時間を短くする設定であることは先に述べましたが、いたわり設定には自動・手動・常時の3つのパターンが用意されています。
初期設定時ではいたわり充電はONで自動に設定されていますが、手動・常時の設定方法と実際に充電してみた動作をご紹介します。
いたわり充電の設定方法
いたわり充電(自動)
いたわり充電(自動)は充電器に長時間接続しているパターンを学習して、自動的にいたわり充電を計画するものと記載されていますので、いたわり充電(自動)のままでもバッテリーへの負荷の軽減をサポートしてくれるものと思います。
いたわり充電(手動)
いたわり充電(手動)は充電器に長く接続している時間を設定することができます。
毎日の生活が規則正しく、充電する時間帯がいつも同じような時間帯である場合に有効な設定方法となります。
初期設定では開始時刻が22:00、満充電目標時刻6:00と設定されていますので、22:00時からいたわり充電を開始して、翌朝6:00頃に満充電するようにスマホのバッテリーの充電をコントロールします。
開始時刻・満充電目標時刻の箇所をタップするとそれぞれ時刻を設定することができます。
実際にいたわり充電(手動)を試してみました。
いたわり充電(手動)の時刻を開始時刻0:00、満充電目標時刻9:00に設定し充電ケーブルを挿しっぱなしにして朝を迎えます。
8:46頃(満充電目標時刻9:00前)に確認してみると、充電状況は以下の通り100%となっていました。
4:00頃・6:00頃に充電状況を確認してみるとすでに91%まで充電はされていましたが、91%から満充電100%に進むことはありませんでした。
一晩中充電ケーブルを挿しっぱなしでも指定した満充電目標時刻までは満充電100%になることはなく、設定した満充電目標時刻に合わせて充電を進めてくれる機能はとても便利ですね。バッテリーへの負荷も考えられていることがわかります。
いたわり充電(常時)
いたわり充電(常時)は設定したバッテリーの制限容量(90%または80%)まで通常速度で充電し、その容量を超えないように設定することでバッテリーの寿命を延ばします。
いたわり充電(常時)の制限容量の初期設定は90%となります。
制限容量:90%箇所をタップすると、制限容量80%か90%のどちらかを選択し設定することができます。
以下、90%から80%に設定を変更した例です。
いたわり充電(常時)に設定しておけば90%または80%までのバッテリー充電に制限し満充電100%にすることを抑えることができます。
日頃のスマホの使い方で20〜30%のバッテリーが残っている場合であれば、いたわり充電(常時)に設定することでバッテリーの寿命を延ばすことに繋がる可能性があります。
実際にいたわり充電(常時)を試してみました。
いたわり充電(常時)を設定すると充電する際にいたわり充電中という通知が届きます。通知から通常の充電や設定に移動する仕様になっていました。ケースバイケースで利用したい時に便利に使えそうです。
制限容量を90%と設定し、11:39にいたわり充電(常時)を開始しました。以下の写真は途中の12:04時点で87%の充電です。
その数分後、12:10頃に制限容量90%に充電完了。制限容量90%まで充電が完了すると充電完了を示す緑色のランプが点灯します。
その後1時間ほど継続して充電ケーブルを接続してみると、90%からなぜか91%までは充電が上がったものの、91%の充電が増えることはありませんでした。
いたわり充電(常時)に設定することで、満充電100%まで充電する機会が減りますのでバッテリーへの負荷も考えられていることがわかります。
生活スタイルに合わせていたわり充電を設定する
上記でいたわり充電(自動・手動・常時)の設定方法について確認してきました。
規則正しい生活をしている場合は、いたわり充電(自動)に設定しておけばパターンを学習していたわり充電を開始してくれる可能性がありますし、いたわり充電(手動)に設定しておけば自分で把握した時間はいたわり充電を行います。
いたわり充電(常時)はバッテリーの充電を90%に制限し100%の満充電にする機会が減るため、名前の通り一番労りのある充電方法のようにも感じます。
人間もお腹いっぱいに食べすぎると苦しくなったり気持ち悪くなりますし、逆にお腹が空くと力が出なくなったり栄養不足で倒れる等、体調面に悪影響が出ます。
バッテリーも人間の体調と似たような感覚を持ち合わせているのかもしれないと労りの心を持って接してみると、いたわり充電(常時)にて腹八分目くらいのバッテリー容量を維持するのが健康的なのかもしれませんね。
最後、人間に例えてみた件は蛇足でしたが、Xperiaのいたわり充電がある機種の場合は設定を工夫することでバッテリーの劣化速度を多少なり遅められる可能性があります。
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