2024年10月31日に、FCNT が「らくらくスマートフォンシリーズ」新商品発表会にて、シリーズの最新機種を発表しました。
前機種(らくらくスマートフォンF-52B )から早いもので2年半ほど経とうとしています。
その間に FCNT は2023年9月に Lenovo(レノボ)の傘下に入ったこともあり、らくらくスマホがどうなるのか気になっていたのですが、より安心で使いやすいようさらに進化しているとのこと。
FCNT「らくらくスマートフォンシリーズ」新商品発表会に参加し、ずっとシニアに向けて作り続けてきた FCNT の情熱を感じたので、発表内容と共にその感想も交えてお伝えしたいと思います。
FCNT らくらくスマートフォンシリーズ の特徴
日本人の3人に1人がシニアになる超高齢化社会は「2025年問題」と言われていますが、すぐそこまで来ています。
人とのコミュニケーション、行政のデジタル化推進、スマホ決済、病院の予約など・・・と、とにかくスマホがないとままならないといった時代。
実際スマホを持つシニアも増えてきてはいますが、スマホで情報収集や予約手続きができているかと尋ねられると、自信がないと答える60歳以上の方は4割から6割近くいるというデータもあるそうです。
スマホを使えないと社会から取り残されてしまう・・・そういったシニアに寄り添い、とにかく使いやすい、誰ひとり取り残さずにデジタルを使って人や社会とつながっていけるよう「スマホで出来る」を拡げたいという思いが込められた機種が、今回発売される FCNT らくらくスマートフォンシリーズです。
では、実際どうやって「スマホで出来る」を拡げるのか。
まず、らくらくスマホは元々ドコモだけで販売されていましたが、今回はドコモ版「らくらくスマートフォン F-53E」だけではなく、ソフトバンクのサブブランド Y!mobile 版「らくらくスマートフォン a」、そしてついに SIMフリー版「らくらくスマートフォン Lite MR01」の3種類が発売されることになりました。
それはドコモユーザーだけではなく、みんなに使って欲しいといった思いからとのこと。
FCNT らくらくスマートフォンシリーズ3種類には、共通する特徴をベースにそれぞれ独自の特徴があります。
共通する特徴は、FCNT 独自の3つのテクノロジー「健康」「持続可能」「シニアに向けて」です。
健康面では、自律神経計測機能を新しく搭載。
持続可能面では、電池劣化抑止で4年使ってもへたりにくいバッテリーを搭載。
シニアに向けてでは、より見やすく操作しやすい画面、これまでと変わらず、ホームボタン、詐欺 / 迷惑電話対策機能、日本最大のシニアSNS「らくらくコミュニティ」アプリ等も搭載しています。
そして、ドコモ版「らくらくスマートフォン F-53E」、Y!mobile 版「らくらくスマートフォン a」には、特にさらなる機能・サービスがついています。
では「らくらくスマートフォン F-53E」、「らくらくスマートフォン a」、「らくらくスマートフォン Lite MR01」の特徴を見てみます。
ドコモ版「FCNT らくらくスマートフォン F-53E」の特徴
らくらくスマホといえばドコモですが「らくらくタッチパネル」の搭載、背面のカメラの位置、あんしんサポート機能等、歴代のドコモ版ならではのこだわりが詰まっています。
一言でいうと、今までのらくらくスマホユーザーに向けて、さらなる進化をした機種が「らくらくスマートフォン F-53E」です。
大きく見やすくなった「らくらくタッチパネル」搭載
今までの伝統の一つ「らくらくタッチパネル」も継承されています。
「らくらくタッチパネル」は、画面のタップ時にクッと押す感覚を得られる特徴があり、ドコモ版のみに搭載されています。
一般的なスマホに比べて、このパネルを画面に1枚追加することになり、防水機能との両立を実現させた機種は、他のシリーズにはない技術です。
実は有機 EL ディスプレイが採用された約 5.4インチの画面というのは、珍しいサイズのため「FCNT らくらくスマートフォン F-53E」の特注品だそうです。
本体サイズにもこだわりがあり、今までのらくらくスマホユーザーのニーズに答えて、シニア世代にとって大きくも小さくもなく、ちょうどいいサイズを目指したとのこと。
とても繊細にシニアのニーズを調査して捉えているのだなと、最も情熱を感じたのがドコモ版「FCNT らくらくスマートフォン F-53E」でした。
※今まで通りの使い方ができる「標準ホーム」のほか、一般的なスマホと同様の使い方ができる「シンプルホーム」も搭載されているので、好みに応じて設定を変更することも出来ます。
Snapdragon®6 Gen 3 搭載でカメラの性能もアップ
Soc は Snapdragon®6 Gen 3 が搭載され、前作のらくらくスマホに比べて性能が大幅に向上しているとのこと。
写真も綺麗に撮れるよう、光学手ブレ補正付きでセンサーに SONY IMX882 を採用した約 5,030万画素のカメラを搭載。
さらに、約 28,000枚の写真が保存出来るよう 128GB の大容量ストレージを搭載し、最大 1TB の micro SD カードも使えるので、撮った写真や動画がたくさん保存できます。
また、カメラの位置にもドコモ版ならではのこだわりがあります。
歴代のらくらくスマホ同様に、スマホの背面上部の真ん中にカメラがあることです(※自律神経計測センサーも)。
写真を撮る時に指がかりがしにくいよう、スマホを縦に持ってカメラを構えた時に、自分の真ん中が写真の真ん中になるようなどを考慮し、他では珍しい位置にカメラが配置されています。
カメラを真ん中に持ってくることは、部品の配置も左上にカメラがある一般的なスマホとは異なります。その分、ドコモ版ならではのこだわりの技術が込められていると思えます。
安心サポートと「あわせるボイス」等 通話のサポートも
初期搭載されているアプリで使い方などに関するサポートがあります。
- 「使いかたガイド」アプリ
操作していたわからないこと、困ったこと、使い方について - 「らくらくホンセンター」アプリ
ホーム画面にあるボタンを押すだけで繋がるサポート専用電話
※ドコモのらくらくスマホ・らくらくホンユーザーのみが利用できる専用電話受付センター
ドコモ版の「らくらくスマートフォン F-53E」では、通話のサポートも充実。
- 「あわせるボイス」機能
スマホのユーザー設定で入力した年齢に応じて、通話相手の声が聞き取りやすいように自動調整 - 「ゆっくりボイス」機能
通話相手の話し声がゆっくり聞こえるように調整
などの機能で、電話でのコミュニケーションに出来るだけストレスがないようサポートしてくれそうです。
「らくらくスマートフォン F-53E」が使えるドコモのプランと発売日
ドコモ版ならではのこだわりが詰まった「らくらくスマートフォン F-53E」を使いたい場合、NTTドコモのプランは eximo、eximo ポイ活、ahamo、ahamo ポイ活、irumo、はじめてスマホプランがあります。
オンライン専用(有料でドコモショップで手続き可能)とはいえ、ahamo は 30GB のデータ通信と1回につき5分以内の電話なら何度でもかけ放題の通話サービス付きなので、家に Wi-Fi がないシニア世代でも使いやすいシンプルプランです。
データ量は少なく安く使いたい場合には irumo や、はじめてスマホプランなどもシニア向けのプランとして利用出来ます。
「らくらくスマートフォン F-53E」はドコモショップ、取り扱い量販店、ドコモオンラインショップで購入可能です。
発売日は2025年1月下旬以降の予定で、2024年10月31日からすでに予約開始しています。
カラーバリエーションは、ピンク・ゴールド・ネイビーの3色。
ドコモでは 2024年10月31日 ~ 発売日前日までに予約し、発売日 ~ 2025年2月28日までに購入すると、3,000 dポイントがもらえるキャンペーンも開催中です。
※キャンペーンについては販売店・公式ドコモオンラインショップ等でご確認下さい。
Y!mobile 版「らくらくスマートフォン a」の特徴
Y!mobile で契約しているけれど、らくらくスマホを使ってみたかったんだという場合には特に朗報です。
これまではドコモ版しかなかった、らくらくスマホが Y!mobile ユーザーにも使ってほしいということで展開されたのが「らくらくスマートフォン a」です。
画面サイズと使用感はドコモ版と異なる
ドコモ版の「らくらくスマートフォン F-53E」はらくらくタッチパネルがありますが、「らくらくスマートフォン a」にはそれがありません。
一般的なスマホを使っていて慣れている場合、らくらくタッチパネルは逆に使いにくいこともあります。
Y!mobile ユーザーは一般的には iPhone シリーズや(過去のかんたんスマホを含めて)Android スマホを使っていることになります。
そういったユーザーが初めて FCNT のらくらくスマートフォンを使う場合でも、画面タッチなどの使用感が変わらず使えるように設計されているのではないかと考えられます。
そのため、画面サイズも約 6.1インチと iPhone 11 / 12 / 13 / 14 / 15 / 16 や FCNT のarrows We2 などと同じで、機種変更しても使いやすいサイズ感なのでしょう。
Soc やカメラ、バッテリー容量などもドコモ版とは異なりますが、スペックについてはまた別記事でもう少し詳しく記載していきたいと思います。
安心サポートと Y!mobile 版ならではの詐欺・迷惑電話対策機能
シニア世代が使うスマホとして導入されている詐欺 / 迷惑電話対策機能。
この機能は電話帳に登録がない相手からの着信、発信した通話の内容に還付金詐欺に関するキーワード(さまざまな言葉の組み合わせにより判別)を検出した際に、ユーザーには注意喚起され、電話の相手には音声で牽制を行ってくれるというもの。
詐欺 / 迷惑電話対策機能は FCNT のらくらくスマートフォンシリーズ 3種類全てに共通して入っていますが、「らくらくスマートフォン a」では FCNT独自の対策機能に加えて、Y!mobile (ソフトバンク)独自の対策サービスが融合されているとのこと。
また「押すだけサポート」アプリで、スマホに関するお困りごとや、解決できない場合には無料電話サポートで対応してくれます(※ Y!mobile 回線利用の場合のみ)。
専門家に健康の相談ができる HELPO(へルポ)と歩数計アプリ「うごくま」
Y!mobile 版「らくらくスマートフォン a」には、健康の心配事を専門家に相談できる「健康相談 かんたん HELPO(へルポ)」と歩数計アプリ「うごくま」機能がついています。
HELPO(へルポ)は 24時間 365日いつでも何度でも健康のことを相談できるサービス。
「肩こりに効くストレッチある?」「薬の飲み合わせは大丈夫?」「夜中にラーメン食べたくなったけどどうしよう?」といった相談を、チャットで気軽に出来るのです。
相談相手は専属の医師、看護師、薬剤師などの医療チームなので安心。
しかも無料で利用できる健康相談サービスです(※データ通信量はかかります)。
※ HELPO は月額550円(税込)でオンライン診療などその他にも様々なサービスがありますが、Y!mobile 版「らくらくスマートフォン a」のアプリでは健康相談のことに関してのみ無料で使えます。
歩数計アプリ うごくま は、シニア層のフレイル予防対策に開発された歩数系アプリで、使える機種は Y!mobile と SoftBank の一部機種のみです。
サブ管理人は Y!mobile のかんたんスマホ3で「うごくま」を使ってみたことがあります。
キャラクターの「うごくま」が話かけてきたり、クイズを出してきたり、季節によって着替えていたり、可愛らしくてちょっと心がほっこりしますので、おすすめですよ〜
かんたんスマホ3で「うごくま」を使ってみたことに関する記事はこちら。
「らくらくスマートフォン a」の購入場所と発売日
Y!mobile 版「らくらくスマートフォン a」は Y!mobile のショップやオンラインストアで購入ができます。
シリーズ内では、いち早く2024年11月7日から発売となり、2024年10月31日からすでに予約スタートしています。
カラーバリエーションは、マゼンタ・ゴールド・ディープブルーの3色。
「らくらくスマートフォン a」の Y!mobile オンラインストア価格は・・・
機種代金:31,680円(税込)
他社から乗り換え(MNP)・一括払いの場合: 9,800円(税込)
気になる方はオンラインストアをチェックしてみてください。
※ 他社から乗り換え(MNP)はソフトバンク / LINEMO / LINEモバイル(ソフトバンク回線)/ソフトバンク回線MVNOを除く。
※条件等は公式 Y!mobile オンラインストアでご確認下さい。
※販売価格は記事執筆日時点での情報です。
SIMフリー版「らくらくスマートフォン Lite MR01」の特徴
ドコモや Y!mobile に関わらず、誰もが使えるようにと設計された機種が SIMフリー版「らくらくスマートフォン Lite MR01」です。
らくらくスマホの SIMフリー版がついに発表されたというのは興味深いところ。
「格安SIM(MVNO)+ らくらくスマホ」の組み合わせで、選択肢の幅も広がっていくことが期待されます。
機能は FCNT 独自の基本仕様
「らくらくスマートフォン Lite MR01」はドコモ版とは異なり、Y!mobile 版に近い機能です。
まず大きな特徴として「らくらくパネル」は搭載されていません。
しかし、だからこそ一般的なスマホを使っていて、これかららくらくスマホに変える場合でもあまり違和感なく使えることにつながります。
Y!mobile 版に近いとはいえ、Y!mobile 独自のサービスは使えません。
しかし、FCNT 独自の機能はしっかり搭載されています。
「らくらくスマートフォン Lite MR01」FCNT 独自の機能はしっかり搭載
- ホームボタン設置
- らくらくスマートフォン標準ホーム画面(シンプルホーム画面と選択可能)
- 自律神経計測機能
- 画面や文字が見やすく調整された使用感
- マイクボタンを押すだけで見たい画面が拡大できる「おまかせズーム」機能
- 怪しい電話を牽制してくれる詐欺対策/迷惑電話対策機能
- フリック文字入力とらくらく2タッチ入力機能
- 丸洗いやアルコール除菌可能
- 防塵・防水機能
- 約5,010万画素の高画質カメラ搭載
- 約4,500mAhの容量でへたりにくい電池搭載
など
SIMフリー版も、日本最大のシニアSNS「らくらくコミュニティ」アプリを使えるので、写真の投稿などでユーザー同士の交流を楽しむことができます。
「らくらくスマートフォン Lite MR01」が購入できる場所・格安SIM(MNVO)は?
2024年10月31日に発表された「らくらくスマートフォン Lite MR01」が購入できる格安SIM(MNVO)は、ドコモ回線が使えるところがラインアップされています。
発売日は2024年12月6日より順次とのこと。
カラーバリエーションは、マゼンタ・ゴールド・ディープブルーの3色。
リストにないその他の格安SIM(MNVO)の事業者も、今後取り扱いは増えていくことに期待したいですね!
※「らくらくスマートフォン Lite MR01」はドコモからも発売されます(2024年12月上旬以降発売予定)。
以上で発表会に参加して得たことを記載いたしました。
同じ FCNT の arrows We2 Plus で自律神経計測機能を日々使っているサブ管理人が、他にとても気になったことを1つ、以下にご紹介します。
FCNT らくらくスマートフォンシリーズに搭載!自律神経計測機能の中にある「東海道五十三次」
FCNT らくらくスマートフォンシリーズ 3種類「らくらくスマートフォン F-53E」「らくらくスマートフォン a」「らくらくスマートフォン Lite MR01」とも、自律神経計測機能が搭載されていることは記述しました。
自律神経計測機能は FCNT ならではの機能で arrows We2 Plus から世界初としてスマホに搭載されています。
サブ管理人は、以前参加した FCNT arrows We2 シリーズ発表会でお借りした arrows We2 Plus で、マイペースに使用感を記事にしたり X でのポストをしていますが、一番使っているのが自律神経計測機能「ララしあコネクト」アプリです。
同じ自律神経計測機能「ララしあコネクト」アプリが、らくらくスマートフォンシリーズにも搭載されているのだなと思ったのですが、ちょっと異なることに気がつきました。
それは「東海道五十三次」という機能です。
「東海道五十三次」は arrows We2 Plus の「ララしあコネクト」アプリには入っていません。
江戸日本橋を出発し歩数によって「東海道五十三次」の宿場町を進めることができるアプリのことだそうで・・・
どうやら歴代のらくらくスマホシリーズにも搭載されていた歩数計アプリのようです。
詳しくは使ってみなきゃわからない!ということで、今回の発表会でも「らくらくスマートフォン F-53E」「らくらくスマートフォン a」の2機をお借りすることができました。
貸出期間は限られていますが、「ララしあコネクト」アプリで「東海道五十三次」巡りも試してみたいと思います。
他にも操作感やカメラ機能などについてもレビューする予定です!
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