こんにちは!サブ管理人です。
スマホではデータ通信利用が多くなってきていますが、もともとは電話が主軸です。
スマホの国内通話料金は、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手通信会社など一般的には 22円 / 30秒かかり、かけた分だけ請求される仕組みになっています。
それぞれの企業で、定額の月額料金でかけ放題のオプションなども見かけます。
格安SIMでは、国内通話料金が例えば 11円 / 30秒など安くなっている場合があります。
これは電話をかける際にプレフィックス番号をつけて発信することで、国内通話料金を安くすることができます。
プレフィックス番号とは?
プレフィックス番号というのは、格安SIM(MVNO)の音声SIMで通話料を安くするために発信先電話番号の先頭につける、格安SIMが指定した番号のことです。
格安SIMの各社は電話機能設備がないのでドコモ・au・ソフトバンクの大手通信会社(MNO)から電話機能を卸してもらって提供しています。
通話料のコストダウンが難しかったのですが、中継電話を利用する方法で通話料金を安く提供する方法が実現しました。
中継電話を利用するために電話番号の前に規定の番号を付与して発信する「プレフィックス番号」が必要となりました。
以下、今回取り上げる格安SIM の通信会社の国内通話のプレフィックス番号を一覧にしました。
※ 国内通話のプレフィックス番号は不要となるオートプレフィックス化が進んでいます(2023年5月24日)。国際電話はプレフィックスが必要な場合があります。
OCNモバイルONE | 0035-44 (2021年4月7日以降:プレフィックス発信不要) |
mineo | 0088292 (かけ放題・10分通話パックのオプションの場合はプレフィックス発信不要) |
IIJmio(みおふぉん) | 0037-691 (2023年4月1日以降:プレフィックス発信不要) |
BIGLOBEモバイル | 0077-500 |
イオンモバイル | 0037691 (2023年7月10日以降:プレフィックス発信不要) |
LIBMO | 003545 (2022年3月1日以降:プレフィックス発信不要) |
NUROモバイル | 0037-692 (プレフィックス発信不要) |
プレフィックス番号を先頭につける手作業を省くために「〇〇でんわ」等の専用アプリを利用することで、プレフィックス番号をつけて発信できるようになっています。
しかし、2022〜23年あたりから専用アプリなし・プレフィックス番号をつけて発信することが不要となり、自動的にプレフィックス番号をつけるサービス(オートプレフィックス機能)も格安SIMで広がってきています。
専用アプリ不要、スマホの標準電話アプリで通話料金を安く使えるとなると便利になりますね!
格安SIMでも通話かけ放題オプションがあるところもあるので、各公式サイトでいろいろ見てみてくださいね〜
オートプレフィックス機能とは
格安SIM各社で通話料を安く利用するためにプレフィックス番号が必要で、利用者の手作業を省くために専用アプリから発信することとなっていました。
さらにその専用アプリで発信する手間も省くために、オートプレフィックス機能が登場しました。
オートプレフィックス機能により、専用アプリを利用することで毎回プレフィックス番号を付けて発信する方法から、もともとスマホに備わっている標準電話アプリから発信するだけで、基地局の電話交換機側でプレフィックスを付けてくれるようになってきています。
※オートプレフィックス機能を提供しているかどうかはMVNO各社によります。詳しくは各社ホームページ等でご確認ください。
※下記記事は、専用アプリ発信が必要な場合の内容です(執筆時2022.01.09)。
専用アプリ利用やプレフィックス番号発信の場合、緊急通報ができないと各社の注意事項に記載がありました。緊急通報時は専用アプリ発信やプレフィックス番号をつけるのではなく、標準電話アプリで発信することとなっていたのです。
現在オートプレフィックス化が進み、標準電話アプリでの発信のみのため、緊急通報時のみ標準アプリでと覚えておく必要もなくなってきている格安SIMも増えてきています。
過去はこんなことがあったという備忘録のために残しています。
そのため引用部分やリンク先の内容が変わっていたり、削除されている場合がありますことご了承ください。
「OCNでんわ」アプリ利用者が緊急通報する方法
今回調べてみようと思ったきっかけは、かけ放題になるように癖付けしている「OCNでんわ」アプリについて、よく見ていると「緊急通報(110、119など)はかけられない」ということに気がついたのです。びっくり!!知らなかったのです。気がついてよかったです。緊急時はどうしたらいいのか調べてみました。
OCNモバイルONEのよくある質問のページにありました案内になります。
「OCNでんわ」で発信できない電話番号はありますか。
OCNモバイルONE よくある質問「OCNでんわ」で発信できない電場番号はありますか
以下の番号は「OCNでんわ」から発信できません。
・緊急通報(110番、118番、119番)および3桁番号サービス(104/115等)
・0120、0570、0180等で始まる番号
・00XY等ではじまる番号
・NTTドコモ社の「他の電話機からの遠隔操作」の発信番号
・ソフトバンク社の「転送・留守電・着信お知らせ機能サービス」に関する発信番号
もうひとつ、こんな案内もありました。
「OCN モバイル ONE(音声対応SIM)」で、緊急通報(110、119など)はできますか?
OCNモバイルONE よくある質問「OCN モバイル ONE(音声対応SIM)」で緊急通報(110、119など)はできますか?
はい、可能です。
ただし、「OCNでんわ」や「050 plus」では発信できませんので、ご注意ください。
音声対応SIMであれば緊急通報はできるけれど「OCNでんわ」アプリでは発信できない、ということはスマホ本体の電話アプリで発信しないといけないということかと思い、念のためOCNモバイルONEの自動チャット(AIアシスタント)に尋ねてみました。
同じように回答がきましたが、可能な方法が明記されていました。
「(緊急通報は)できます。
OCNモバイルONEオンラインチャットより
音声対応SIMでご利用中の端末の、通話機能から発信可能です。
ただし、「OCNでんわ」アプリまたは「050 plus」からの発信はできません。」
やはり「OCNでんわ」のアプリを利用すると緊急通話の番号は利用できませんが、スマホ本体の電話アプリならできるということです。
気になる方はご自身でOCNモバイルONEの自動チャットで尋ねてみてくださいね。
自分の性格のことを思うと、いつもは「OCNでんわ」アプリで発信することを気をつけて癖づいたところで、パニックになっている緊急時に冷静にiPhoneの電話アプリでかけるという動作ができるかどうか、ちょっと自信がないです。
気になるのは、最近「OCNでんわ」アプリなしの発信も安く利用できるようになったことです。アプリなしでも自動でプレフィックス番号がつくサービスとなったのです。
ということは、緊急通報できないってこと?!と思い調べてみたところ、ちゃんと繋がるようです。OCNモバイルONE SIMでできること比較の表の部分で音声SIMの緊急通報に○がついています。
念のためまたもやOCNモバイルONEの自動チャット(AIアシスタント)に「音声SIMで電話すると自動的にプレフィックスがつくので、緊急通報できないのですか」と尋ねてみましたが、先ほどと同じ内容の回答でした。
その他のMVNOの専用電話アプリで緊急通報する方法
MVNOの電話アプリを利用している大手数社はどうなっているのかと思い、調べてみました。
今回は専用電話アプリで緊急通報ができるかどうかのことのみ、調べています。また抜粋して記載していますので、詳しくはそれぞれの公式ホームページでご確認ください。
mineoの緊急通報
専用アプリは「mineoでんわ」
緊急通話電話番号(110、118、119)に発信できますか?
mineoでんわ よくあるご質問
デュアルタイプ(データ通信+音声通話)をご利用のお客さまは、緊急通話電話番号(110[警察]・118[海上保安本部]・119[消防・救急])に発信いただけます。
(※専用アプリ「mineoでんわ」では発信いただけません。)
mineoは音声SIMであれば専用アプリ「mineoでんわ」ではなく、スマホ本体の電話アプリで緊急通報可能ということでした。
IIJmioの緊急通報
専用アプリは「みおふぉんダイアル」
みおふぉんダイアルではフリーダイヤル、ナビダイアル、110番などの3桁番号への発信はできません。
IIJみおふぉん みおふぉんダイアル
*プレフィックス番号(0037-691)をつけず発信していただくことで、これらの番号への発信が可能です。
音声通話可能な物理SIMとIIJmioのeSIM(データ通信専用)を併用してご利用の際、特定のスマートフォンにおいて、緊急通報(110/118/119)の発信ができない場合が ありましたが、iOS 15.2 へアップデートを行うことで本事象の解消を確認できました。
IIJmioはタイプD(NTTドコモ網)・タイプA(au網)の音声SIMであれば、専用アプリ「みおふぉんダイアル」なしでも音声通話の割引適用となる、自動でプレフィックス番号がつくサービスが開始されています。(参考:IIJmio「国内音声通話料金の改定に関するお知らせ」)
そこに「特番系サービスなどは上記通話料の対象外となります。」と記載あります。割引通話料が対象外になるだけで、緊急通報可能ということです。
BIGLOBEモバイルの緊急通報
専用アプリ「BIGLOBEモバイル」
次の電話番号への発信は「BIGLOBEでんわ」の適用対象外となります。
BIGLOBEでんわ
110、119、117などの3桁特番
0120、0800などの着信課金電話番号
0570などの全国統一番号
音声SIM利用であれば「BIGLOBEでんわ」の適用対象外となるだけで、音声通話料金で可能になるということですね。よくある質問にも詳しく書かれてありました。
「BIGLOBEモバイル音声通話料」と「BIGLOBEでんわ音声通話料」の違いはなんですか
BIGLOBEモバイル よくある質問
【ワンポイント】下記の電話番号への発信は「BIGLOBEでんわ」の適用対象外となります。
対象外のため、通話料のかかる発信では「BIGLOBEモバイル」音声通話料がかかります。
110、119、117などの緊急通報や3桁特番
BIGLOBEモバイルも他と同様で、音声SIMであればプレフィックスをつけた割引通話料金ではできないけれど、スマホ本体の電話アプリで緊急通報可能
イオンモバイルの緊急通報
専用アプリは「イオンでんわ」
110 や119 などの緊急通報や3桁番号、フリーダイヤル、ナビダイヤルへは発信できません。イオンでんわアプリでは、これらの番号に発信すると、通常の通話に切り換えて発信します。
イオンモバイル えらべる定額かけ放題
<略>
アプリが利用できない端末では、相手先の電話番号の先頭に「0037691」を付けて通話を発信してください。国際電話は定額かけ放題の対象外です。また、110、119などの緊急通報や3桁番号、フリーダイヤルには発信できません。
「イオンでんわ」アプリで1110、119などの緊急通報をすると、自動的に通常音声通話に切り替えをしてくれるのは便利ですね!
アプリがない場合でプレフィックス番号を先頭につけて発信することは110、119などの緊急通報できないと明記されています。緊急時にそれをする余裕ないので「イオンでんわ」アプリ利用するのがよさそうです。
LIBMOの緊急通報
2021年4月28日以降から専用アプリはなく、プレフィックス番号は自動付加されます。「10分かけ放題」「かけ放題ダブル」(2022年2月3日新プラン発表)「ゴーゴープラン」「5分かけ放題」「10分かけ放題」「かけ放題マックス」が利用できます。
下記の番号への発信は
10分各種かけ放題の対象にはなりません(株式会社NTTドコモが定める所定の通話料がかかります)。
110番、118番、119番、117番、177番などの3ケタの番号
LIBMO「かけ放題(共通)」注意事項
LIBMOは音声SIMでは専用アプリなくプレフィックス番号が自動付加されるので、緊急時には安心感がありますね。
NUROモバイルの緊急通報
専用アプリは「NUROモバイルでんわ」
音声通話付きSIMをお申し込みいただき「NUROモバイルでんわ」をご利用いただくと、国内通話の通話料金をお安くできます。
NUROモバイルでんわ
電話を掛ける際に、発信先の電話番号の前に「0037-692」を付けることで割引通話が適用されます。
ご利用端末によっては、Android標準の電話アプリの設定で「0037-692」を付けて発信することができます。
ドコモ回線の方は、専用アプリや番号付与は不要で、11円/30秒でご利用いただけます。
フリーダイヤル、ナビダイヤル、110番などの3桁番号へは、割引通信を利用できません
NUROモバイルはドコモ・au・ソフトバンク回線が選べて、音声SIMなら専用アプリ「NUROモバイルでんわ」を利用するか、スマホ本体の電話アプリで発信先電話番号の前にプレフィックス番号「0037-692」を手入力で付けると割引通話料になり、ドコモ回線の場合のみ専用アプリや電話番号の前に番号付与がいらないようです。
緊急通報は他社同様にスマホ本体の電話アプリで(プレフィックス番号なし)で通報可能ということですね。
NUROモバイルのホームページで「オートプレフィックス機能」という言葉を知りました。対応音声SIM契約していれば、専用アプリなしでも発信すると自動的にプレフィックス番号をつけてくれる仕様が各社出てきています。自動的にプレフィックス番号をつける機能のことを「オートプレフィックス機能」というのですね!
MVNOで緊急通報について数社調べてみたところ
音声SIM契約は必須ですが、各社専用アプリでは緊急通報できないけれど、スマホ本体の電話アプリではできるようです。専用アプリなしでも割引料金適用になるオートプレフィックス機能であっても、緊急通報にダイヤルするとつながるとのこと。
そうなると、オートプレフィックス機能でスマホ本体の電話アプリだけで、MVNOの割引適用になるサービスが、かけ放題などでも広がっていけば、いつもは専用アプリで、緊急時はスマホ本体の電話アプリで発信するという混乱なく利用できるようになりますね!
今後の情報にも、今回調べた数社以外でも調べてみて追記できていければと思います。
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